今回はNobels ODR-1 BCとBoss OD-3の比較をしてみたいと思います。
動画サイトでも比較されることの多いトランスペアレント系として知られているODR-1と、かろうじてトランスペアレント系とされているOD-3ですが、波形で見た場合にはどのような違いが出てくるのか見てみましょう。
因みに、ODR-1はベースカットスイッチを入れると中域がプッシュされてキャラが変わってしまうので、今回の比較はスタンダードモードのみとなります。
スイッチON
全てのノブを12時に合わせた状態でスイッチを入れるとこの様な波形になります。
音を聴くと確かにODR-1の方が低域が強く、高域はOD-3の方が目立つ感じがするものの、これほど綺麗に左右に分かれるとは思ってもみませんでした。
非常に微かにですがODR-1はミッドスクープ系、OD-3はミッドハンプ系になっています。
Drive Knob
ODR-1は最小値にするとミッドからハイにかけて削れて超高音域が現れるという特徴的な動きをします。OD-3は本当に微妙で分かりにくいのですが、最小値からノブを回していくと全体的に右側に移動しながらハイがプッシュされていきます。
Tone (Spectrum) Knob
ODR-1はハイとローがプッシュされるような形でミッドスクープ系の横移動型のEQとなり、OD-3はよくあるシーソー型のEQになっています。
こうやって比べてみると、似たようなカテゴリーに分類されていても意外と違うものですね。
音の方も、ミッドが削れているせいかスッキリとしてスムーズな歪みのODR-1に対して、OD-3はより厚く荒々しい歪が出ているように感じます。
因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。