ミッドブースター的な使い方でお馴染みのIbanez TSシリーズですが、今回はミニ版のTube Screamer Miniの波形を覗いてみたいと思います。
誰もが持っている、持っていないといけないような気がしてくる定番中の定番オーバードライブですが、音のレビューはあれど波形を紹介している例があまりないので取り上げてみました。
スイッチON
全てのノブを12時に合わせてスイッチをONにするとTS系特有のミッドレンジが盛り上がり、ローとハイがなだらかにカットされていきます。SD-1とそっくりなのですが、比較した記事もありますので興味をお持ちの方はこちらもどうぞ。Level Knob
レベルを最小まで絞るとこんな波形になりました。9時の位置までには一気に戻ってその後は変化が無くなります。SD-1と同様に、レベルとゲイン(Overdrive)のノブを捻っても波形はほぼ変化しないのを最後の動画でご確認ください。
アンプに通した波形を見るとハイがほんの少しだけ上がってたりします。
Tone Knob
トーンのノブを最小~最大に動かすと頂点が550Hz~2.5kHzの間を横滑りするように移動している感じになります。因みに12時の頂点は800Hzの辺りです。
ハイ側とロー側が上下に入れ替わりつつ、12時を過ぎたあたりから頂点が若干潰れてくるのがBoss SD-1と少し異なる点です。素直なトーンコントロールですし劇的に変化するような感じでもありません。
おまけ
因みに、今までの波形はアンプを通さずにペダルだけのものでしたが、ミッドスクープ的に設定されたアンプを通すとこうなります。
上の画像はTS miniのスイッチがオフの状態でアンプそのものの波形です。スイッチを入れると下の画像のようになり、削れていたミッドをプッシュする形になりました。
お使いのアンプの特性を考慮してセッティングたり、使うペダルを選んでいくと音作りの近道になりそうです。
特に変な癖があるエフェクターでもありませんが、まだよくわからない初心者さんなどに音作りや他のペダルを買う時の参考にしていただければ幸いです。
因みに、これMade in Japanなんですね。小さくて重量が集中しているせいかズッシリと重く感じ、安っぽさもなく作りも良いなと思いました。トーンとレベルのノブはどこを指しているのか分かりにくいので自分で白く塗ったのですが、最初から塗っておいて欲しいですね。
因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。