設定で迷子にならない為の備忘録。 ド素人がエフェクトペダルの特性を可視化して使い方を模索してます。

2023年2月24日金曜日

MXR M294 Sugar Drive vs Ibanez TS mini の動きを比較してみる

event_note2月 24, 2023

 




今回はケンタウルスクローンのMXR Sugar DriveとIbanez TS miniを比較してみたいと思います。
Tube Screamerの中域と低域に不満を感じたklon centaurの開発者Bill Finneganが導き出した答えとTSの間にはEQ的にどの様な違いがあるのでしょうか。

Sugar Driveではゲインコントロールでもかなり波形が変化するので、12時だけでなくDriveの最小値と最大値も加えて試してみました。





Drive : 12時
中域では似たような盛り上がりをしているのですが、Sugar Driveの波形は全体的に低域側に寄っています。
トーン最大値でもTSと比べると低域がしっかりと残っていてKlon開発者の好みが反映されていることが確認できます。





Drive : Min.
Driveコントロールを最小値にするとフラット(ややミッドスクープ気味)なトランスペアレント系の波形になり、波形が変化する様子も以前試したBlues Breaker cloneと似たような動きになっています。
最小~12時にかけてミッドが徐々にプッシュされていくのと同時に音のキャラも変化していくのですが、Klon開発者の言うミッドのキャラの改善とはこの部分を指しているのでしょうか?
ここでもやはり低域がTSを上回っています。





Drive : Max
ドライブ最大値ではTSのミッドを超越するピラミッド型の波形を形成し、12時に合わせた時のような動き方をします。
原音が薄れていきダイオードを通した歪みがメインになる領域ですが、音は波形から来るイメージほどミッドの盛りすぎ感はあまり感じられません。


Klon開発者がどのような意図を盛り込ませて設計したのかは分かりませんが、TSのミッドがキツイ、より低域をという場合にはDriveを最小~12時の範囲内で、TSの歪では薄くて物足りない場合には12時以降でという使い分けができるペダルではないかと思います。

開発ストーリーからTSと比較をしてみましたが、出音で比較するならSD-1の方が近いと思うのは自分だけでしょうか。。。





因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。




エフェクターがどう動くのかを可視化し、セッティング迷子にならぬよう覚えておくためのブログ。
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