設定で迷子にならない為の備忘録。 ド素人がエフェクトペダルの特性を可視化して使い方を模索してます。

2023年3月28日火曜日

Boss OD-3 スペアナで波形を覗いてみる

event_note3月 28, 2023



今回は、Boss OD-3 Over Driveの波形を覗いてみたいと思います。
ミッドが控えめなので海外ではギリギリでトランスペアレント系にカテゴライズされていたりしますが、同じオーバードライブであるSD-1等の”いわゆるTS系”とはどの様に違ってくるのでしょうか。


まず最初に、アンプに繋いでみて”ギリギリ”トランスペアレント系の真相を確かめてみます。

確認を分かり易くするためにアンプはミッドを極端に削った設定にします。
ノブを全て12時に合わせたOD-3とSD-1をオンにするとこの様な波形となります。
確かにOD-3はSD-1よりアンプ特性を崩していませんが、まんまプッシュする典型的なトランスペアレント系と比べたらだいぶ崩れてしまっています。言うなれば両者の中間的な存在という感じでしょうか。
ギリギリという枕詞がつけば間違いではない気もしないではないですが、どうなんでしょう。
個人的にはどちらでもいいのですが。


因みにトランスペアレント系に関しては過去にこちらで取り上げてみました。
エフェクターがどう動くのかを可視化し、セッティング迷子にならぬよう覚えておくためのブログ。




Level Knob
一応動画には収めてありますが、最小値以外はほとんど変化が無かったので省略します。





Drive Knob
動画でも若干変化しているのが確認できるのですが、EQをフラットに設定したアンプへ通してみるとかなりの変化を確認できました。
ゲインを上げて行くに従いハイ側がプッシュされていくのがわかります。





Tone Knob
トーンの波形は、いつもの通りアンプを通さずにペダルだけを通したものです。
12時を見てみると、TS系のようにバッサリとハイとローをカットするのではなく、より広い周波数帯域をプッシュするような波形になっています。
全体を通して500~600Hz付近がちょっと凹んでるのですが何かしらの意図があるのでしょうか。
トーンコントロールを実際に使ってみると、最小から12時まではあまり利かず、12時以降のハイ側だけがよく利く印象を受けます。


変な癖も無く意外と歪みますし、初めてのエフェクターとして勧められているのも納得してしまうのですが、そのベーシックっぽさとは逆に、行き過ぎだったり何か物足りなかったりする時にピンポイントで使う隙間産業的なペダルなような気もします。





因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。




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