設定で迷子にならない為の備忘録。 ド素人がエフェクトペダルの特性を可視化して使い方を模索してます。

2022年12月22日木曜日

Marshall JH-1 Jackhammer スペアナで波形を覗いてみる

event_note12月 22, 2022





今回は、ContourとFreqのコントロールが曲者なマーシャルのジャックハマーの波形を見てみたいと思います。
この二つのノブの動きを可視化して仕組みを理解することで、かなり音作りが楽になるのではないでしょうか。






 Over Drive mode 


Over Driveモードで全てのノブを12時の位置してスイッチを入れると、中高音域から中低音域までを広くなだらかに持ち上げた波形になりました。
動画を見て頂けるとわかるのですが、ボリュームとゲインはノブを最小にした時以外はほぼ変わらず、ゲインのみが最大値付近で高音域が若干上がる感じになりました。

注)ノブの利き具合の確認を重視するためにペダルのみを通した波形ですのでアンプを通した波形とは若干異なります。





Tone Knob
左がベースで右がトレブルになります。パッと見はあまり変化していないように見えますが実際に音を聴いてみるとかなり利くEQだと思います。






Contour&Freq Knob
コンターとフリクエンシーのノブは波形を見る前に説明しておきます。

Freq : 削りたい部分の周波数を合わせます。最小が低音側で100Hz以下、最大が高音側で6KHz辺りです。
Contour : 最小の状態がゼロで変化なし。右に回していくとFreqで合わせた部分の音がどんどん削れて行きます。

Contourのノブは最大の状態にしてあり、Freqのノブを最小から最大方向へに動かすとこの画像のように削れた部分が右へ移動していきます。
そして、削る量はContourで調整することができます。
(実際のアンプに通した波形を見ると、ここまで極端な削れ方はしなくなります。)

音作りをする時には、まずはContourを最大にしてFreqで削りたい周波数を調整し、最後に再びContourで削る量を調整する方法が分かりやいと思います。
やっぱわからない!いらない!って時にはContourを最小にすればFreqを動かしても何も起こりません。








 Distortion mode 


Distortionモードで全てのノブを12時の位置してスイッチを入れると、このように中低音から低音域がモッコリとした波形になります。
JH-1はディストーションにするとモコモコするとかよく言われますが、なるほどと思える結果です。
といっても、レビュー動画などで確認して頂ければわかりますが、オーバードライブモードでもかなり歪みます。






Gain Knob
ちょっと違いが分かりにくいですが、Distortionモードではゲインを最大にすると頂点が若干下がりハイも増えてきます。






Tone Knob
基本的に高音域を増減していて低音域にあまり変化は見られません。
このエフェクターのディストーションモードはもしかしたら低音域が売りなのかもしれません。






Contour&Freq Knob
どうしても低音が気になるのであれば、Freqノブで100~200Hz周辺が削れる10時辺りを探ってみるのも一つの手かもしれません。
と言いつつ自身もオーバードライブ側しか使わないのですけど。。。


実は、スペアナで波形を見始めたのも、このペダルのContourとFreqがどの様な動きをしているのか知りたかたのがきっかけでした。
このペダルにあまり良い思い出がなくてどこかに放置しっぱなしの方も、もう一度引っ張り出して試してみませんか?




因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。