Boss SD-1 Super Over Driveの特性をスペクトラムアナライザーで波形を覗いてみたいと思います。
因みに、SD-1は歴史も古く色々なバージョンがありますが、今回使用したは表面実装基板の比較的最近のモデルです。
はたしてIbanezのTube Screamerと並ぶレジェンド級のオーバードライブはどのような動きをしているのでしょうか。
音の方はレビュー動画が沢山あるのでそちらで確認してみて下さい。
スイッチON
全てのノブが12時の位置でスイッチをONにすると、このように1kHZ付近を頂点にミッドがモリモリ状態になりローとハイが緩やかにカットされる、いわゆる”TS系”とか””ミッドハンプに属するペダルなのが一目でわかります。
注)ノブの利き具合の確認を重視するためにペダルのみを通した波形ですのでアンプを通した波形とは若干異なります。
Level Knob
一番最後にある動画を見るとわかるのですが、レベルのノブを最小にすると、ほぼOFFにした時と同じような形状になり9時付近で一気に戻ってその後は変化が無くなります。ドライブのノブを動かしてもほぼ変化が無いのもわかります。
因みに、アンプに通した時の波形ではレベルを上げて行くとハイが若干持ち上がっていきます。
Tone Knob
トーンのノブを連続で並べてみました。
最小~最大までを見てみると、頂点が400Hz付近から1.8付近までを若干膨らませながら横移動して行き、その動きに合わせてロー側とハイ側が入れ替わるように上下してます。
癖も無くとても素直な動きでコントロールできます。
劇的に変化したりよく分からない動きをするペダルでもないので、あまり音作りに悩むようなエフェクターではないと思いますが、系統を知っておけば何かの役に立つかもしれないと思いまとめてみました。
エフェクター初心者などに音作りの参考にしていただければ幸いです。
因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。