今回はBD-2wのStandard modeと自作のBlues Breaker Cloneの比較をしてみたいと思います。
どちらもトランスペアレント系として代表的なペダルですが、スペアナで波形を見るとどのような違いが出てくるのでしょうか。
スイッチON
全てのノブを12時にしてスイッチを入れた状態です。Blues Breakerの方がハイが削れてローが出ているんですね。しかし、12時合わせでここまで似た波形になるとは思いませんでした。
Level Knob
波形的にはBD-2wはほぼ変化が無いのですが、Blues Breakerはレベルを上げていくと中低域が減って高音域が増えていき、変化量が大きいのでEQのような使い方もできてしまいます。
Gain Knob
BD-2wはゲインを上げていくにつれモコつき気味になりますが、Blues Breakerでは逆の現象が起こりゲインを下げるとモコついていって上げるに従いハイが強くなります。このゲインコントロールの動きがBlues Breaker独自のキャラを作り上げているように思えます。
Tone Knob
最小値ではBD-2wが謎の形状をしていますが、9時までにはハイの落ち込みが戻り12時以降は似たような動きになっています。
違うけど似ている、でも似ているようで違う。
ある範囲内では似たような音を出そうと思えば出せるのですが、各ノブの設定がとんでもなく異なってくるので、コントロール量の限界により重なり合える部分が少なくなり別物となってしまったと思えるような2台です。(回路は全く別物なのですが)
超簡単にまとめると、高音に強いのがBlues Breaker、太さならBD-2(w)というのが個人的な感想で、アンプの特性に合わせて使い分けるのもいいと思います。因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。