今回はBoss DS-2 Turbo Distortionの波形をスペアナで覗いてみたいと思います。
有名なギタリスト達が使用していて今でも根強い人気のあるディストーションですが、このペダルにはモード切り替えスイッチの他にLevel、Tone、Distと3つのノブがあり、どのノブを動かしてもメッチャEQが変化してしまうのですが、はたして各コントロールはどの様に機能しているのでしょうか。
Mode I(Standard)
まず、切り替えスイッチをモードIにして全てのノブを12時の位置でスイッチを入れるとこのような波形になります。
中域から中低域にかけて気持ち盛り上がってるような感じはしますが、ほぼフラットで低域がカットされるような感じになっています。
注)ノブの利き具合の確認を重視するためにペダルのみを通した波形ですのでアンプを通した波形とは若干異なります。
Level Knob
レベルを最小にするとこのような感じです。
このエフェクターはレベルを動かしても非常に音が変わるのでドラスティックな変化を期待したのですが、9時の位置までには波形が12時の形に戻りその後はほぼ変化しませんでした。
Distortion Knob
ゲインは面白い動きをしていまして、最小では1.5kHz辺りがほんの少し削れてローが増えています。最大では300Hzがもっこりと突き出て再びローも増えました。ハイがかなり減少してしまいましたが不規則でよくわからない動きです。
細かな変化の流れは最後の方がわかりやすいかもです。
細かな変化の流れは最後の方がわかりやすいかもです。
Tone Knob
トーンでは1.5kHz周辺を中心にしてハイとローミッドが入れ替わるような感じの波形になっています。
Mode II(TURBO)
Level Knob
レベルを最小にするとこのような感じで、モード2でも9時以降は同じなのですが3時くらいからハイが気持ち増えたようにも見えます。こちらも音が変わるのに波形で見ることができなくてガッカリです。Distortion Knob
ゲインの最小値では2kHzあたりがガッツリ削れ、その後は2kHzから上の範囲で6kHzを中心にして左右が入れ替わるように変化しています。
Tone Knob
ターボモードでもモード1のようにシーソーっぽい動きなのですがミッドをそのまま残して高域だけが大きく変化しています。
このペダルもノブの動きにちょっと癖があったりするので、どう調整したらよいのか悩んでいる初心者さんの音作りや、新たなセッティングを発見するのに参考にしてだければ幸いです。
因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。