今回は1999年に発売されたらしいIbanezのSM7 Smash Boxの波形を見てみたいと思います。
系統で言えばメタルで使うようなハイゲインのディストーションペダルになります。
スイッチON
全てのノブを12時の状態にしてスイッチを入れるとこのような波形になります。
ちょうど中域に1kHzを頂点とした山ができるのですが、EQを動かしても常に残り続けるこの山が、もしかしたらこのエフェクターの特徴なのかもしれません。
注)ノブの利き具合の確認を重視するためにペダルのみを通した波形ですのでアンプを通した波形とは若干異なります。
Drive
Driveは最小にするとハイが下がり、ほんの少しですがローが上がります。変化するのは最小~12時までの間だけでそれ以降は変化が見られません。
Levelノブは最小にした時だけ変化しますが、それ以外は変わらないので動画で確認してみてください。
右下にはSharpとSmoothの切り替えスイッチがありますが、画像はSmoothに切り替えた状態です。EQ-Lo
最小値ではハイから中低域が上がりますが、ノブを回し始めると素直に下がり出して12時辺りからはカットされていた200Hz以降が徐々に盛り上がってきます。EQ-Hi
ノブを最小にするとミッドハンプ系の形状をしていますが、最大にすると御覧の通りハイがめっちゃ上がります。ちょうど10kHzの辺りが窪みが現れ、文字通り角の取れたスムーズな音になります。
因みに、EQがどの状態でも10kHz辺りが少しだけ窪んだような波形になります。
Edgeスイッチはどのような仕組みになっているのかと思っていたのですが、一部の周波数帯を少し削っただけでこのような変化を出せるんですね。これは他でも使えそうな気がします。
最初に述べた通り、EQをどの状態に合わせようが1kHzの山が存在し続けるのがお分かりになったでしょうか。
波形を見るまでは鈍感な自分にとっては知る由もありませんでした。
動きに癖があるようなペダルではないので、波形を見る上ではそれほど関心が無く退屈な作業になるかと思いましたが、終わってみれば色々と勉強になるペダルでした。
中古市場では低めの価格設定でお買い得感があるので、レビュー動画なのでサウンドの方もチェックしてみて下さい。