今回はミッドスクープ系、いわゆる”ドンシャリ系”とも言われるエレハモのBig Muffの波形が、どの様な動きをしているのかスペアナで確かめてみたいと思います。
スイッチON
まずは全てのノブを12時の位置にしてスイッチを入れてみると、このように中低音から低音域がてんこ盛りの波形になります。この記事を読み進めて頂けるとわかると思いますが、このエフェクターはSustainの動きに癖があったりするので、この12時の位置を基準点としない方が良いと思います。注)ノブの利き具合の確認を重視するためにペダルのみを通した波形ですのでアンプを通した波形とは若干異なります。
Volume Knob
Tone Knob
トーンもサステインと似たような動きをしてますね。12時でもまだ低音寄りで、3時付近の所で釣り合いが取れたような形になり、ミッド付近を中心として入れ替わるようにして最大値では中高音域がググっと盛り上がってきます。
ボリュームを最小にするとこんな感じ。このペダルも9時の位置に合わせるまでには波形が12時の形に戻ってしまいその後は最大値まで変化しません。
Sustain Knob
特徴的な動きをするサステインのノブは最小値にすると低音側に集中する波形になり、9時くらいから緩やかにハイが出てくるのと同時にローが削れはじめ、ノブを最大にするとミッドが若干削れたような感じになります。トーンもサステインと似たような動きをしてますね。12時でもまだ低音寄りで、3時付近の所で釣り合いが取れたような形になり、ミッド付近を中心として入れ替わるようにして最大値では中高音域がググっと盛り上がってきます。
ちょっとノブの動きに癖があるので、「ビッグマフって何か変だぞ?」と思っているような初心者さんなどに音作りの参考にしていただければ幸いです。
Big Muffはレビュー動画などでは伝わって来ない癖になるような何とも言えない気持ち良さがあるので、一度実際に試してみて頂きたいペダルです。
因みに、この動画のピンクノイズはペダルを通した音ではありません。
こちらもアンプを通さずペダルだけをspectrum analyzerに通した波形です。